
皆さんは、生協ショップで販売されている彦華堂クッキーをご存じでしょうか。サクサクでとてもおいしいクッキーなのですが、今回このクッキーが、生協・福祉・そして学生とのコラボレーションにより贈り物用の滋賀県立大学オリジナルクッキーとしてデビューします。味はプレーン・ココア・オレンジの三種類あり、中身は個包装で食べやすくなっています。紅茶と一緒に食べるのもオススメです。まず、彦華堂クッキーですが、ひかり福祉会というところで作られています。 ひかり福祉会とは、何らかの社会的ハンディキャップを持つ人たちが働くことを通じて社会参加をしていくことを目指し、取り組みを進めている作業所です。さまざまな障がいを持った人たちが、毎日作業所に通い、複数のグループに分かれて作業を行います。このクッキーは、日々消費するもの、手作りの良さを活かせるものなどといった点を活かし食品を中心とした事業を始めようという考えから始まりました。また、製造、加工、販売までを通して重度から軽度までの障害に応じた人たちが関わりを持てること、販売の拡大を進めることいながら働くことが出来ることを考えてられています。このクッキー製造も今年で、10年目になるそうです。 |
原料のこだわりとしては、ココア以外のものは、すべての原料を国産のものを使っていることです。その中でも、特にこだわっているのが、「アーモンドプードル」という粉です。これは、クッキーに入れることで、食感がサクサクになり、口当たりの良いクッキーになるという粉で、市販のお菓子にはほとんど使われていません。さらに、このクッキーは保存料などの添加物は全く使用しておらず、材料の良さを生かした自然の味を大事にしています。 このクッキーのこだわりは、材料だけではありません。製造工程にもこだわりがあるのです。このクッキーのさらなるこだわりは生地作りの工程で材料のかき混ぜる時間に特に気をつかうことです。 バターの攪拌にていねいに時間をかけることで、よりなめらかな生地に仕上がるそうです。季節によって温度差があるので、生地を混ぜる機械を回す時間を微妙に変え、生地の様子を見ながら、少しずつ調節、加減することも大事です。 しかし、バターなどの攪拌には、時間をかけますが、薄力粉を加えた後は、混ぜすぎると生地に粘りが出て、おいしくなくなってしまうので、混ぜる時間に気をつけながら、さっくり混ぜるように心がけています。
こうして白っぽくなるまで混ぜられたクッキーの生地は、型押しして成型し、一晩冷凍庫でねかせてから焼くことで、生地がなじみ、口当たりが良くなるそうです。彦華堂クッキーを知っていた人も知らなかった人も、このクッキーの材料、製造の細部にまでわたるこだわりは分かっていただけたでしょうか?そして、何よりすばらしいと思う点は、障害を持った人がこのクッキーひとつひとつに思いを込めて作っていることではないかと思います。 ひかり福祉会は重度の高い障害者の方が多く、やりにくい作業もある中、作業をやりやすくするための「自具」という道具を作り、色々な作業を行っています。 |
今回の「滋賀県立大学オリジナルクッキー」のパッケージのデザインのメインキャラクターとなっているのは、「とんがりケンちゃん」というキャラクターです。このキャラをデザインしたくれたのは、人間文化学部・生活デザイン2回生の長尾祥子さんです。このデザインは、生活デザイン専攻の南先生の道具デザイン演習Ⅱという授業で募集された、いくつものデザインの中から選ばれたものです。生活デザイン専攻の二回生がクッキーのパッケージをデザインし、そのアイディアのプレゼンが何度か繰り返されました。「とんがりケンちゃん」は、県大のシンボルのひとつとして挙げられる、えんぴつ塔と図書情報センターの子どもで、立派なえんぴつ塔になるための修行中です。詳細は県大生協のHPに紹介されています。 「クッキー自体がめっちゃおいしいので、買って損はない」と話す長尾さんの言葉通り本当においしいです。この味を県大の一員として、堪能して下さい。 |
| 注) | オリジナルグッズ紹介に登場する人物の学年や作業所の従業員数などは、2007年1月時点でのものです。 |